AMD幹部がRyzen 5 9600X3Dの投入を示唆。メモリ高騰下で安価なX3Dへ期待

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AMDのRyzen担当VP兼GMであるDavid McAfee氏が、Computex 2026での取材に対し、Zen 5世代の6コアX3D製品「Ryzen 5 9600X3D」を年内の投入候補として検討する可能性に言及しました。

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AMDが6コアのRyzen 5 9600X3Dを年内に検討か

AMDは先日、Zen 4世代の8コアX3D製品であるRyzen 7 7700X3Dを投入しましたが、現行のZen 5世代では6コアのX3D製品が用意されていません。AM5向けにはZen 4世代の6コアモデルとしてRyzen 5 7600X3Dが存在するものの、Zen 5世代の後継は登場していない状況です。

開発は未確定。6コアは供給面で問題も

McAfee氏によると、Ryzen 5 9600X3Dは開発が確定したわけではなく、年内に投入されるかも現時点では明言されていません。同氏は今年の残りの期間で選択肢を増やす方法を模索しており、メモリ価格高騰によるPC構築のコスト高が当面続くことを念頭に、年内の追加製品として検討する可能性があると述べるにとどめています。

6コアX3Dをすぐに投入しない理由としては、6コア製品は製造が難しいわけではないものの、8コア製品ほど安定して数が確保できないため、これまで投入を絞ってきたと説明しています。実際、Ryzen 5 7600X3Dも常時供給される製品ではなく北米の一部店舗限定にとどまっており、仮にRyzen 5 9600X3Dが実現しても8コア製品ほど広くは流通しない可能性があります。製品選定の面でも、ゲーマーの多くが6コアより8コアを好むことが、先にRyzen 7 7700X3Dを投入した理由になっているとしています。

一方で同氏は、幅広いタイトルで見れば6コアと8コアのゲーミング性能差は限定的だと認めており、6コアで性能が落ちるタイトルはあるものの、その数は限られるとしています。

投入されれば3D V-Cache搭載製品の価格を引き下げる製品に

Ryzen 5 7600X3Dは北米で230ドル、Ryzen 7 7700X3Dは想定小売価格330ドルで販売されています。仮にRyzen 5 9600X3Dが200〜250ドル程度で登場すれば、3D V-Cacheへの入り口となる価格はさらに下がることになります。

McAfee氏は、メモリやストレージの価格が高い供給制約下では、大容量のL3キャッシュが低速メモリやシングルチャネル構成でも効果を発揮し、ゲーマーの利点になり得ると指摘しています。価格を抑えた3D V-Cache製品にはこうした環境でこそ商機があり、Ryzen 5 9600X3Dのようなエントリー向け製品も、確約はないものの前向きに検討されている様子がうかがえます。

もっとも、現時点では開発が確定しておらず、登場時期も読めません。直近でPCの構築や更新を考えている場合は、不確実なRyzen 5 9600X3Dを待つよりも、すでに投入されているRyzen 7 7700X3Dや、より安価なRyzen 5 7600X3Dを選ぶ方が現実的といえます。

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