AMDがComputex 2026で発表したRadeon RX 9070 GREが6月2日より発売され、同製品のレビューも一斉解禁されましたが、現状は性能に対して価格が割高のようです。
Radeon RX 9070 GREの性能はRTX 5070とRTX 5060 Ti 16GBの間
Radeon RX 9070 GREは上位のRX 9070/RX 9070 XTと同じNavi 48を搭載していますが、Compute Unitは56基から48基へ、メモリバス幅も256-bitから192-bitに削減されています。上位モデルに回せなかった選別落ちのダイを活用したモデルです。
| グラフィックスカード モデル | Radeon RX 9070 GRE | Radeon RX 9070 |
|---|---|---|
| 内蔵GPU | Navi 48 | Navi 48 |
| クラス | アッパーミドル | アッパーミドル |
| Compute Unit | 48 | 56 |
| Streaming Processors | 3072 | 3584 |
| ベース クロック | 2.20 GHz | 2.07 GHz |
| ブースト クロック | 2.79 GHz | 2.52 GHz |
| VRAM仕様 | 18Gbps GDDR6 | 20Gbps GDDR6 |
| VRAM容量 | 12GB | 16GB |
| Infinity Cache | 48MB | 64MB |
| バス幅 | 192-bit | 256-bit |
| 帯域幅 | 432 GB/s | 640 GB/s |
| TGP | 220W | 220W |
立ち位置としては性能の通り、RX 9070の下位モデルとしてラインアップされ、競合モデルにはNVIDIAのRTX 5060 Ti 16GBやRTX 5070が想定されています。
ラスタライズ性能はRTX 5070並みも、レイトレーシングでは10%劣る結果に

Hardware UnboxedのレビューによるとRX 9070 GREのラスタライズ性能は、1440p/4Kともに上位のRX 9070に対して16%ほど劣る一方、RX 9060 XT 16GBに対しては1440pで25%、4Kで33%上回りました。RX 9070とRX 9060 XT 16GBの間に空いていた性能差を埋めるポジションとなっています。
また、競合であるRTX 5070に対しては約5%劣る一方で、RTX 5060 Ti 16GBには25%優れた性能を示しました。

その一方でレイトレーシングではRX 9070やRX 9060 XT 16GBとの差はラスタライズと変わりませんが、RTX 5070に対しては1440pで10%、4Kで15%劣るなど差が大きくなっています。ただ、RTX 5060 Ti 16GBに対しては優位ですが、その差は1440pで17%、4Kで13%とラスタライズより差が縮まっています。
RX 9070とRX 9060 XT 16GBの差を埋める製品だが価格が問題に


性能のポジションはRX 9070 > RX 9070 GRE > RX 9060 XT 16GBとなっており、ラインアップに追加された意義はあります。ただ、コストパフォーマンスの面では、より性能が優れるRX 9070やRX 9070 XTに対して10%程度劣っており、優位とはいえません。

価格は為替の影響を受けやすい日本で特に顕著で、最安値モデルが98,980円、最も高いモデルでは117,800円となっています。
2026-06 時点の最安は ¥78,980、主流価格は ¥88,946、2025-11 からは -7.1% (下落)。
一方で、日本ではRX 9070の値下がりが進んでおり、6月2日時点の最安値は85,800円と、GREに対して1万円以上安価に購入できます。今後はGREも徐々に値下がりすると考えられますが、現時点では上位モデルと価格が逆転しているため、購入する意義はほとんど存在していない状況です。
