NVIDIAがノートPC向けに開発するArmベースのSoC「N1X」および「N1」の暫定スペックがリークされました。上位のN1XはDGX Sparkに搭載されるGB10と同一構成で、最大48基のSM(6144基のCUDAコア)を備えるとのことです。
NVIDIA N1XとN1の暫定スペックが判明
N1XとN1はいずれもArmの高性能コアと高効率コアを組み合わせ、CPUとGPUを1つのパッケージに統合したSoCです。今回、これらのバリアントの暫定スペックが、VideoCardzが独自に入手した資料をもとに明らかになりました。
| 項目 | N1X | N1 |
|---|---|---|
| CPUコア | 10+10(20コア)/9+9(18コア) | 12コア/10コア |
| GPU | 48SM・6144 CUDAコア/40SM・5120 CUDAコア | 20SM・2560 CUDAコア/16SM・2048 CUDAコア |
| メモリ | 最大128GB LPDDR5X(256-bit) | 最大64GB(128-bit) |
| PCIe | 5.0×12+4.0×5レーン | 5.0×8+4.0×3レーン |
| 消費電力 | 45〜80W | 18〜45W |
| M.2対応 | 最大3基 | 最大2基 |
上位N1XはGB10と同一構成
フル構成のN1Xは、CPUにArmの高性能コア「Cortex-X925」と高効率コア「Cortex-A725」を10基ずつ組み合わせた20コア構成で、これはDGX Spark向けのGB10と同一です。また、SMを40基(CUDAコア5120基)に減らした9+9コアの下位構成も用意されています。
メモリは最大128GBのLPDDR5Xに対応しますが、最小構成では16GBにとどまる可能性もあるとのことで、コンシューマー向けも視野に入れた構成になっています。また、45〜80Wという消費電力はCPU単体ではなく、CPUとGPUを含むパッケージ全体の値とされており、電力枠でいえばゲーミングノートPCに搭載されている上位CPUと同等で、ディスクリートGPUを別途搭載せず単一のチップで同等の性能帯をまかなう設計になっていることから、電力効率は高いといえます。
完全新規のN1はより安価な価格帯を想定か
N1Xとは対照的に、N1は完全に新規の設計で、より安価な価格帯を狙うとみられます。CPUコアは12コアと10コアの2構成で、GPUはそれぞれ20基のSM(2560基のCUDAコア)、16基のSM(2048基のCUDAコア)を搭載しています。また、メモリバス幅は128-bitとなり、容量は8〜64GBに対応し、消費電力は18〜45Wとなっています。なお、N1のCPUコアの内訳は現時点では総コア数のみが公開されていますが、Computex 2026で正式発表される際にはその内訳も明らかになる見通しです。
N1シリーズを巡っては当初、N1Xを中心にリークが登場しており、ハイエンドモデルが主流になると目されていましたが、N1はコンシューマー向けに発売しても価格が高くなりすぎない構成になっており、価格次第ではSnapdragon X以上にArm対応Windows PCの普及を進めるきっかけになるとみられています。ただし、これらのバリアントがすべてノートPC向けに投入されるとは限らない点には留意が必要です。
